サステナビリティ目標2030

私たちの長期的な目標であり指針は、Finite Material Neutral(有限資源の再生化)です。たとえば、弊社の世界中の生産拠点で使用する化石原料やエネルギーのすべてを変更すること意味します。私たちはFinite Material Neutral(有限資源の再生化)に向けた一歩として、2030 年までの目標を設定いたしました。これらの目標は、科学的根拠に基づく排出削減目標と、水、廃棄物、および (環境) 毒性影響に関する目標で構成されています。

温室効果ガスの排出

化学産業において、私たちは温室効果ガスの排出によって環境に大きな負荷をかけています。化学産業の生産プロセスでは多くのエネルギーを消費し、原料には従来より化石由来のものを使用してきました。したがって、温室効果ガスの排出量を削減することは、私たちの最優先事項の 1 つなのです。

パーストープは、パリ協定の1.5℃目標に沿ったスコープ 1, 2に対する科学的根拠に基づいた目標と、使用原材料や製品寿命など間接的温室効果ガス排出に関するスコープ 3に対する目標を策定しています。

科学的根拠に基づいた目標を 2030 年に達成するには、会社のあらゆる側面に目を向け、最も大きな影響を与える分野に優先順位を付ける必要があります。2030 年までは、エネルギー消費量を削減し、再生可能または回収されたエネルギー源に移行することに重点を置いていますが、同様に、原材料を化石由来から再生可能または回収可能なものに移行することや、社会における最終製品のリサイクル性を高めることにフォーカスしています。

温室効果ガス排出目標 2030

  • スコープ1 , 2 排出量 – 2019年を基準年とし、2030年までに46.2%のCO2絶対量削減
  • スコープ3 排出量 – 2019年を基準年とし、2030年までに販売する製品1トンあたりにつき 27.8%のCO2 を削減

パーストープのスコープ 1、2、3 の排出量とは?

  • スコープ1排出量 - 生産拠点からの直接排出
  • スコープ2排出量 - 購入したエネルギーからの間接排出
  • スコープ3排出量 - 主に原材料、輸送、廃棄物、製品使用後の廃棄処理に関連する間接排出

パーストープの生産拠点では、化学反応の溶媒、製品の運搬、熱媒体、または冷却用として、すべて何らかの形で水を使用します。私たちのFinite Material Neutral(有限資源の再生化)の目標の一つが水であり、効率化と再利用技術を通じてウオーターフットプリントの削減に取り組んでいます。

水目標2030

  • 淡水の消費量を削減するための目標が策定されています。

廃棄物

パーストープでは、すべての生産段階において廃棄物を最小限に抑えることを優先しており、廃棄物は当社のFinite Material Neutral(有限資源の再生化)という大きな目標の重点分野の 1 つです。私たちは、すべての生産拠点で品質管理に重点を置き、残渣を循環的に使用する新しい方法を見つけることにより、廃棄物の発生を回避するよう努めています。廃棄が避けられない場合は、埋立や焼却をせずにリサイクルや再利用に備えることで、再資源化に努めています。

廃棄物目標 2030

  • 非有害廃棄物と有害廃棄物を削減するための 2 つの異なる目標が策定されています。

(環境) 毒性影響目標 2030

(環境) 毒性影響とは、パーストープが製造する化学物質が人間の健康と環境に与える影響を意味します。(環境) 毒性は、生態毒物性と毒物性の両方に由来します。生態毒物性は化学物質が環境に与える影響を指し、毒物性は人間への影響を指します。

  • 懸念される化学物質が、消費者市場または専門市場に出回ってはならない。
  • 新しく開発される製品は、設計上、安全でかつ持続可能でなければならない。
 

懸念される化学物質とは

パーストープでは、高懸念物質 (SVHC) よりも広範囲の物質を対象に含む「懸念化学物質」の概念を使用しています。懸念化学物質を製造するとしても、それは確実に中間体としてのみ使用します。

私たちは常に、バリューチェーンを通じて市場に供給するすべての化学物質の安全な使用を確保し、製品ポートフォリオにおける危険性を最小限に抑える開発を継続的に推進していきます。懸念される新規中間体についてはは、持続可能な変革を加速できる場合にのみ市場に出されます。